かしの通信116号
樫野の一般質問登壇は3月1日に(ほぼ)決定。
県議会はまだ妙な事がいっぱいです・・
2015年12月27日
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かしの通信116号
樫野の一般質問登壇は3月1日に(ほぼ)決定。
県議会はまだ妙な事がいっぱいです・・
兵庫県議会議員
神戸志民党 党首 樫野孝人
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今年も大変お世話になりました。
本当にありがとうございます。
地方議員になって半年が過ぎました。
昨年の号泣県議事件以来、兵庫県議会は改革を進めていますが、まだまだ「?」な事が日々起こっています。
今までと違う景色を勉強しつつ、風習や慣例に染まらずに、良い意味のKY(空気を読まない)で、新しい風を吹かせていきたいと思っています。
私の本会議での一般質問が3月1日午後に(ほぼ)決まりました。
是非傍聴にお越しください。もちろんネット中継も ご覧になれますので、よろしくお願いします。
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◎選挙管理委員の選任議案・・・不本意ながら退席しました!
過去2回の議会では幾つかの議案に反対討論し、是々非々で臨んで参りました。
12月議会は全議案賛成して終わりそうだと思っていたのですが、最期の最後に一波乱ありました。
それは、選挙管理委員の選任議案です。
本会議最終日の議案となった選挙管理委員選挙。
4名の候補者が知らされたのは3日前。4名とも元議員。
すべて、大会派からの推薦です。元議員は選挙事情に詳しいので委員になっても良いと思いますが、4人とも元議員は良くないと思いませんか?
選挙管理委員会は、国や地方公共団体の選挙に関する事務を管理するため、地方自治法により地方公共団体に設置が義務付けられている行政委員会で、選挙の公正を担保するため、知事や市町村長から独立した合議制の執行機関です。
主な事務は、
・衆議院議員、参議院議員、県知事、市長、県議会議員、市議会議員等の各種選挙の管理執行
・最高裁判所裁判官国民審査の執行
・選挙人名簿の調製
・直接請求に関する事務
・裁判員候補者予定者、検察審査員候補者予定者の選定に関する事務
・選挙啓発に関する事務
そして、選挙管理委員会は選挙権を有する者で、人格が高潔で、政治及び選挙に関し公正な識見を有する者のうちから議会で選挙された4人の委員をもって組織され、任期は4年と決められています。
であれば、議員経験者だけで構成されるのは公正さを欠くでしょう。
せめて弁護士が入るとか、選挙違反強化のため警察OBが入るとか、役所側から選挙管理事務のプロとか、投票率向上のため広報宣伝のプロが入るとか。
しかも、4人枠に対して4人しか候補者がいないので(いつのまにそんな「やりとり」があったのかも不明!)、実際には選挙は行われず、白票を投じることも出来ず、反対討論する場もありません。反対の意思表明をする場合は「議会を退席」するしかないと議会事務局は言うのです。
「なんじゃ、それ!」と思いましたが、不本意ながら当議案に関しては 退席することにしました。
結局、反対の意思表明をしたのは私と丸尾議員の2人だけで、元自民から2人、元公明から1人、元民主から1人が選任されました。
選挙管理委員は月額数十万円の報酬も出るので、議員の天下り先と 言われることもあります。
公務員の天下りをたたくなら、議員自ら疑われるような慣習は早く改善すべきではないでしょうか。
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◎「グリーンピア三木」の売却は神鉄粟生線の赤字解消に繋がるか?
「グリーンピア三木」の11億8000万円での売却が決議されました。
もともとは旧年金福祉事業団(年金資金運用資金)が 全国13か所に1953億円かけて年金加入者の余暇利用のために造り、失敗して、48億円という二束三文で各地域に売却したものです。
13か所のうちのひとつ「グリーンピア三木」を兵庫県は9億円で買い、10年間民間委託して経営してきました。それを今回、11億8000万円で延田グループに売却することになりました。郷ひろみさんのCMでお馴染みのパチンコ・スロット・ゴルフ場などを 手掛けるエンタテインメント企業です。
構想では、140億円を新たに投資してホテルや温泉、新集客施設も造り、年間200万人のお客様を呼び込むとか。
神戸市北部の新しい集客装置としても楽しみですが、 その10%でもお客様が神鉄粟生線に乗ってもらえれば 赤字で苦しむ経営のプラスになるのですが。
神鉄粟生線は年間赤字額が10億円を超え、兵庫県と神戸市が5年間無利子で40億円を貸し付け、補助金でなんとか延命している状態です。
「グリーンピア三木」の再オープンは平成30年。
周辺自治体が連携し、今から鉄道利用のプランを練り、周辺整備や雇用促進を図り、この売却が一石二鳥にも三鳥にもなるように準備をしていくべきだと思います。
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◎農政環境常任委員会「食料」安全保障を考える!
安全保障とは、ある集団・主体にとっての生存や独立、財産などかけがえのない何らかの価値を、脅威に晒されない様に何らかの手段によって守ることを指しますが、主に軍事的な脅威に対するものをイメージすることが多いのではないでしょうか?
それ以外にも、地球温暖化などの「環境」安全保障、「エネルギー」安全保障、「サイバーテロ」安全保障など様々な危機に対応していかなければなりません。
その中でも最も私たちに身近なのが「食料」安全保障。
ところが我が国の食料自給率はカロリーベースで39%とかなり低く、兵庫県の食料自給率は16%とさらに低いのです。
政府はいざとなったら休耕田やゴルフ場に芋を植えたら何とかなると言っていますが、 それは非現実的で理論値でしかありませんし、この現代社会において芋ばかり食べて暮らしていけますか?
そこで私が進めたいのが、畜産業の飼料の国産化です。
現在、畜産の飼料の90%が海外からの輸入なので、食料自給率にカウントされません。 とうもろこしや小麦の輸入を止められたら肉が食べられなくなるわけです。
さらに遺伝子操作作物などが増えてくると心身の安全上も良いとは思えません。
現在、兵庫県では飼料米に補助金を出して推進していますが、とうもろこしや小麦の国産化は単に農業保護という観点だけではなく、いつ起こるかわからない危機に備える「食料」安全保障上も 戦略的に推し進めるべき事項だと私は考えています。
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◎選挙期日と議員任期のあり方検討会
震災特例で神戸・芦屋・西宮は選挙は4月なのに議員就任は6月、当選者は無給で2ヶ月働き、落選者は2ヶ月働かずとも給与と賞与をもらうという状態が20年放置されてきた「空白の2か月」問題。
この不具合を改善しようと動き出し、ようやく意見が2つに集約されてきました。
(自民・公明・維新・かしの)
次期任期(2019年6月11日から2023年6月10日の任期を2019年6月11日から2023年5月10日前後)を短縮すべく、国に対して特例法の制定を求める。
なお、次回選挙(2019年4月)も統一選で実施するため、 選挙期日と任期のズレは次々回選挙(2023年)で解消。
(民主・共産)
統一地方選挙ではなく、通常どおり公職選挙法に基づき、任期満了前30日以内に次回選挙(2019年5月10日前後)を行う。
国の特例法で時期をずらしたので、同様に特例法を要望するのが筋だという考え方と、 国に頼らず地方議会自ら決めて動くべきという相違でした。
また、統一地方選に参加しないデメリットの検証なども課題です。
とはいえ、「必ず改善する」という意思統一は出来ている雰囲気なので、どの案に決着するにせよ、解決に向かっているのは確かです。
その後、兵庫県議会だけでなく、神戸市、芦屋市、西宮市も併せて 改革してもらわないといけないのですが・・・。
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◎県政出前相談から
(殺処分ゼロを推進して!)
兵庫県の犬・猫の殺処分は年間3650匹と国内ワースト10位。
猫の譲渡会やTNR(捕獲・不妊去勢手術・リターン)などを地域の方や市町の自治体と連携して進めていきます。
(小学校区の見直しを!)
昨年、県立高校の学区見直しが実施されましたが、一方で小学校の生徒数のバラツキがかなり出てきています。
一学年一学級では教育効果に差が出てくるかもしれません。
再度、大所高所での検討をするべきだと考えています。
(先生の数が法定数に足りてない!)
神戸市の小学校では欠員が出たまま補充が出来ない状態の学校が21校23名あります(11月6日現在)。このシワ寄せを受けるのは子供たち。
だからといって教員資格のレベルを下げたり、 臨時職員で綱渡りするのは本末転倒。 適正人数や補充教員の体制から見直すべきだと思います。
(若者の事業家育成を手伝って!)
若い人材がチャンスをつかみ、新しい事業が生まれ、雇用が増えるのは地域にとってとても良いこと。
そんな若者を応援するためビジネスコンテストの審査員や大学での講座など応援しています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。