かしの通信162号
今後10年の行財政改革プラン
2018年10月11日
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かしの通信162号
今後10年の行財政改革プラン
兵庫県議会議員
神戸志民党 党首 樫野孝人
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1、今後10年の行財政改革プラン
行財政構造改革委員会で、この11年間の(平成20年から平成30年)の取り組みを
審査し、次の10年の行革プランの策定を行いました。
これを私なりに整理し、ポイントをお伝えしたいと思います。
(良かった点・頑張った点)
1、年度決算が1280億円の赤字から収支トントンに。
2、8460億円あった震災関連県債残高が3615億円に大幅縮小。
3、職員数も10664人から7457人へ約30%も削減。
4、給料も平成20年から7年間2.5%〜7%カットを実施(平成27年から段階的に戻しています)。
5、新規拡充事業2219億円―廃止した事業4096億円=▲1877億円削減
全体的に「身を削る改革」をよく辛抱して頑張ったと思います。 ここは大いに評価したいと思います。
(問題点)
1、新たに発行した借金退職手当債や行革推進債残高が約2900億円も。
*行政の収支均衡、いわゆる黒字は県債の発行が「収入」となるので、民間企業で考える黒字とは全く違います。操作できる「黒字」とも言えます。
そういう意味では、本来「職員の退職金は支払い時期まで年度ごとに積み立てておくべきお金ですが、その積み立てができず、
先送りの借金でまかない、それがこんなにも溜まってしまったのは大きな課題です。
地域創生的に心配な点
1、教員が236人減、警察107人減で現場は大丈夫?
2、年44000人の出生数目標が平成29年は42198人。
3、人口を5140人増やすつもりが、6657人減少。
4、訪日外客数も平成29年目標180万人に対して158万人、
県内観光入込客数も平成29年目標1億4330万人に対して、1億3905万人と未達成。
(樫野のまとめ)
借金返済を頑張り、財政再建を軌道に乗せた反動というか、
地域創生面の予算が充分ではなかった?ために、各種指標が示す通り、
他府県に比べ取り残され感が出てきています。
しかし、今後大幅な増収が見込めるとは思えず、「少ない予算で大きな成果」を
生み出す業務改革・生産性改革を「従来とは違う知恵と工夫」でやっていかないと
いけない10年になると思います。
財政上の積み残し課題
1、震災関連県債残高約3600億円と退職手当債+行革推進債約2900億円の
計6500億円を次の10年で返済しないといけない
2、臨時財政対策債を含んで4兆1426億円ある県債残高の削減
3、長期保有土地(3055億円分)の売却や、企業庁の進度調整地を県有環境林に
戻す場合の用地取得や開発当時の経緯、責任の在り方の検証、時価評価額の透明化。
4、10年前の計画時より実際には3000億円も県税収入が減った現実を直視し、
今後の10年も現実的な県税収入鵜見込みによる財政フレームの構築
5、新たな自主財源の構築
(課題についてのコメント)
これだけ頑張って借金返済をしても、まだ4兆円以上の県債残高です。
県税収入は約8000億円ですからその5倍の借金です。
臨時財政対策債はそのうち国が返してくれるとはいえ、
国も決して財政状況が良いわけではなく、いつルール変更されるかわかりません。
臨財債は返してくれても地方交付金を減らされる可能性もありますし。
過去の課題投資のツケをまだまだ背負ってやりくりしないといけない
10年になるのは間違いないと思います。
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2、川西市長選挙10月21日投開票
川西市長選を戦っている元県議の越田謙治郎さんを私が支持している理由は、
彼が物事への向き合い方が真っ直ぐで、かつ正直だからです。
県議時代も先輩議員であろうと、他党議員であろうと、言うべきことは言い、
協調すべきところは協調し、年齢に関係なく率直に話し、まとめる力を持っていました。
川西市政には多くの課題がありそうですが、彼のそうした姿勢は市民の声を聴き、
協力者を集め、逃げずに問題解決にあたっていくだろうと想像できます。
「政治なんて誰がやっても変わらない」という人がいますが、
私は「誰がやるかで大きく変わる」と思います。
特に市長や知事は、民間企業の社長や創業家のオーナー並、
一国の大統領と同じくらい権限があります。
川西市の今後10年を決める大事な選挙。
是非、越田候補のマネフェストを見ていただき、賛同できればシェア拡散お願いします。
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3、11月の活動予定
(県議会)
10月31日〜11月2日 健康福祉常任委員会 丹波但馬調査
11月14日〜11月15日 健康福祉常任委員会 西播磨調査
11月15日 健康福祉常任委員会(太子町開催)
11月28日 来年度予算申し入れ&記者会見
(出前県政相談)
11月9日(金)
11時〜12時@名谷駅
11月22日(木)
13時〜14時@板宿商店街
11月27日(火)
15時〜16時@妙法寺駅
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。