黒ずくめのいでたちは「息子」のラブラドール犬、ボギーに合わせたコーディネート。妻の美鈴さんもおそろいだ。「赤いリードの時は、僕も赤いシャツを着ます」とサングラスの奥の優しい目を細める。「好きな酒に溺れて」アルコール依存症に苦しんだ経験を持つが、阪神・淡路大震災で人生観が大きく変わった。「運だけで生き残った自分にオトシマエをつけたいと思った」。長田区の教会を拠点に情報が行き渡らない外国人たちのためにFM局を作り、プレハブに原始人の壁画を描き、解体、引越しの手伝いをするなど被災者に夢を持ってもらおうと活動した。現在も精力的に絵を描く傍ら、「自らの思いに正直に」多くのボランティア活動にいそしむ。中高生向けの講演では「ヒトの言うことをただ聞く優等生ではなく、信じたことを思うままにやれ」と「不良のススメ」を説く。常に根底に流れるのは「愛」。「残りの人生をどれだけ深くできるか」が今のテーマだ。
10月9日(土)~15日(金)
ギャラリーオスカー(神戸市中央区下山手通7-13-24)にて和田さんの作品展が開催されます。
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