「フラメンコは油絵みたいなものです。一度でさーっと描くのではなく、塗り重ねて完成させていく、そんな一枚の絵のようなものですね」と、撮影のために激しく踊っていただいた後にも関わらず、息ひとつ切らさずにお話してくださったのはフラメンコダンサーの東仲一矩さん。
進学校に在学中に、大学という紙一枚で人生が決まることに嫌気が指し、映画を見たりして気を紛らわせていたところ「夏の夜の10時30分」という作品に出会った。フランスのコートダジュールからピレネー山脈を越えてスペインに入った途端に、スクリーンに渋いクラシカルなフラメンコのシーンが流れ、体中の血が熱くなったという。そこからフラメンコに傾倒しスペインに留学を重ねて、日本の男性フラメンコダンサーの第一人者となった。その立ち姿は68歳とは思えないほど美しく魅力的。まだまだ立ちたい舞台があると語る、夢多き現役ダンサーである。
神戸市文化奨励賞など受賞。
日本フラメンコ協会理事。
日本フラメンコ協会関西地区理事長。
住吉や三宮でも教室を開講。
問合せ:スタジオ ソニケテ
TEL:0797-34-3929
http://studio-soniquete.main.jp/