美味しい店には情がある

2010年春号掲載

鶴のひとこえ【中央区】

鶴田猛さん(昭和16年生まれ) 光代さん(昭和21年生まれ)

鶴田猛さん・光代さん

北海道出身の青年と九州出身の娘が、就職で神戸に来て出会った。17年後、ご主人猛さんが脱サラしてふたりで始めた店が「鶴のひとこえ」だ。南京町の小さな和食店は、美味しい料理と温かいもてなしで常連さんで賑わうように。地元商店街の人々やサラリーマン、海外からの観光客も日本料理を楽しみに訪れる。07年にほど近い場所に席数も増やしリニューアル。今は店を仕切る息子さん夫婦を見守りつつ、以前と変わらずお客を迎える。「こうして続けられるのも地域の人やお客さんのおかげ。これからも看板を守って、親しまれる店でありたい」。

若夫婦の雅之さんと真里さん。先代同様、仲良く店を切り盛りする。

野菜と魚介を中心に、各地からの新鮮素材で季節の味を楽しめる。

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