2013年春号掲載
松園恭臣さん(昭和12年生まれ)
北区の閑静な住宅地に佇む、かわいいケーキ屋さん。オーナーシェフの松園さんは、この道50年以上のベテランパティシエ。「創作的な派手さはないけれど、誰もが美味しいと思うものを提供したい」と、ケーキ作りの情熱は今も昔も変わらない。毎朝市場へ出向き、自ら厳選した旬のフルーツを仕入れている。機械や冷凍物は使わず、スポンジもクリームも手間ひまを惜しまずていねいに作り上げる。職人さんを抱え、支店を出して広く営業していた時期を経て、今は「自分たちの目の届く範囲で」奥さんとふたりで切り盛りする。お手頃な価格は、ふだんのおやつやちょっとした手土産にもおすすめ。長年地元の人に愛され、親子二代のファンも多い。
フルーツたっぷり、素材の味を活かした生ケーキは変わらぬ人気。200円~。
ショーケースには色とりどりのケーキがずらり。フィナンシェなど焼き菓子も人気。