2014年春号掲載
廣田 健吉さん(昭和21年生まれ)
三宮で35年続くショットバー。マスターの廣田さんは、フライフィッシングが趣味とあって、店内には美しい毛鉤(フライ)や魚のイラストの額が飾ってある。1978年、三十二歳の時に独立して中山手通に店を出した。当時は今より広い店だったが、阪神・淡路大震災を機に現在のビルに移転。バブル景気の華やかなりし時代も震災以降の苦労も、カウンターの中から見つめてきた。以前からの常連客は「昔も今も変わらない居心地の良さが魅力」と言えば、廣田さんは「店はお客さんが育ててくれるからね。うちはいいお客さんに恵まれて続けてきた」と語り、今夜も美味しいお酒と心地よい時間を提供している。
ショット800円~。マスター手作りのスモーク料理もおつまみにぴったり。
木の作りの店内は落ち着いた雰囲気。毎月第4木曜日は、ピアニスト川瀬健さんらのディキシージャズライブも開催。