2010年秋号掲載
黒田健夫さん(昭和26年生まれ)・英之さん(昭和46年生まれ)・浩之さん(昭和49年生まれ)
板宿商店街の市場の一角、買い物客でにぎわう、かまぼこ・さつま揚げ(天ぷら・コロッケ)の店。そろいのTシャツには「大正12年創業」の文字。87年の「黒田の蒲鉾」の伝統を守るのが、三代目の健夫さんと長男の英之さん、次男の浩之さんだ。幼いころからできたての味を知り、父の隣で職人の技術を身に付けた健夫さん。「親父の味は超えられないと思っていたけど、最期に美味しいとほめてもらいましたね」。その祖父に可愛がってもらった孫たちも四代目として頼もしい存在に。「おじいちゃんに教えてもらった」という商売の基本は、「ひとりひとりのお客にいつも満足してもらえるよう・・・〝常に良いものを作る〟こと」。創業時からの精神をもって、かまぼこ作りを追求している。
人気No.1のコロッケ(100円)、天ぷら(95円~)。家伝の製法に基づいて作る。
かまぼこ工場の朝は早い。大量生産ではない手作りの美味しさを大切にしている。