2011年冬号掲載
田中正樹さん(昭和23年生まれ)
酒と会話と出逢い…霧笛が聞こえる神戸のバーは、大人の社交場だった。そんなオーセンティックバーをこよなく愛する田中さん。全国のバーを訪ねて歩き、朋友である切り絵作家の成田一徹さんの絵と田中さんの独白的語り口の文で「酒場の絵本」を自費出版した。いちばんのお気に入りのバーは、かつて朝日会館の地下にあった「コウベハイボール」。90年に惜しまれつつ店を閉じた名店である。そして08年、自らのバーをオープンした。店の看板には「あのハイボールが帰ってくる」。「シニア世代が集いゆっくり飲んでしゃべれる、憩いの場所にしたい」との思いも。ひとりでふらりと訪れるも良し、仲間と会話を楽しむも良し。「長寿を応援する店」でもある。
同級生の三上良子さん(写真右)。今日は、元町の買い物帰りに立ち寄った。
ひとりでも気軽に来られるのが、お気に入り。
キリッと冷やしたウイスキーを炭酸で割る、氷はなし。これが、コウベハイボール(500円)