【神戸ひとマガジン】裕ちゃんを探せ！

長田神社前商店街にある総菜屋さん。食品会社に勤めていた村上正雄さんが、昭和27年に練り製品の店として開店。店は奥さんに任せ、自身は「ビジネス誌を精読して得たアイデア」で運営のアドバイスに徹した。娘の季実子さんに代替わりしてからは、手作りの惣菜も扱うように。退職した正雄さんは、調理場に立って店を裏から支える毎日だ。「常に勉強が大事」と話す正雄さんの気持ちに応えるように、次々と新しいメニューを作り出す季実子さん。最近のヒット商品は具だくさんの巻き寿司「満福巻き」だ。「買われる奥さん方が、『家で作った』と言ってもわからないような家庭の味を目指しています」と屈託なく笑う。そんなに飽きのこない手作りの味を求めて、朝から閉店間際までお客が絶えない。

母も通っていました。私の台所のようなお店です。