2011年夏号掲載
橋本正造さん(昭和8年生まれ)・昌子さん(昭和13年生まれ)・順光さん(昭和44年生まれ)
店主の正造さんは、京都・大阪をはじめ東京や岡山の名店に自ら修行に出向き、腕を磨いた後、昭和37年に創業。話を伺うと、職人肌の無口な正造さんに代わって、二人三脚で店を支えてきた昌子さんが笑顔で答えてくれた。店頭には四季折々の素材を取り入れた創作和菓子や、御赤飯、御祝餅が並ぶ。ふだんのおやつや手土産、お祝い用にと多くの客が訪れる。父の背中を見て「自然に和菓子職人になろうと思った」という順光さん。「お菓子を買いにくる人はニコニコしてるでしょう、家族団らんの笑顔を思いながらひとつひとつ作っている」。みんなに親しまれる「もとはし」ならではの和菓子作りに努めている。
※冬には「出張餅つき」を実施。杵、臼、材料全て用意して出向き、好評を得ている。
わらびもち1パック450円。葛まんじゅう120円。上品な味わい。
家族経営で切り盛りする。お孫さんはいちご大福が好物だとか。