2011年秋号掲載
片岡 学さん(昭和9年生まれ )
片岡さんは、戦後日本の音楽シーンを支えてきたジャズトランペッターである。18歳の頃から日本各地の米軍キャンプ、クラブ、キャバレーなど様々な場所で演奏を重ね、プロの道へ。坂本九や江利チエミなど多くのミュージシャンのバックも務めてきた。レコーディングに参加した数は千枚以上。また一流ホテルの専属バンドとしても演奏活動を続けてきた。「音楽に対してプライドを持ったホテルのオーナーやプロデューサーがいて、仕事の場がたくさんあったよい時代だった、僕らミュージシャンは好きな音楽を一心不乱に演奏してきた」という。「豊かなよい音楽を残したい」と、生涯現役としてトランペットを持つ。そんな片岡さんが、昨年オープンしたカフェ「はなれ家」は、緑に囲まれた再度山の中に、コーヒーの香りと心地よいシャンペンミュージックが流れる。
紅葉が美しいこれからの季節、山歩きがてら訪ねたい。
店内にたくさんのCDや写真がディスプレイされている。