2012年春号掲載
潘(ばん) 国和さん(昭和24年生まれ)・慧莉(えり)さん(昭和27年生まれ)
中央区中山手通で生まれ育った潘さんご夫婦の店。本格広東料理と火鍋が評判だ。厨房で腕を振るうご主人は、神戸や岡山で修行を積み、40歳で店を出した。「ほんまに働き者」という慧莉さんの言葉通り、毎朝6時に店に出て、店内から店頭の道路まで掃除し、スープを仕込み、仕入れに出かけ、また仕込みに店に戻るのが日課。一方、笑顔で接客する慧莉さんを「僕は料理を作るだけ。明るく社交的だからお客さんも多い」と評する。「今日はえらいほめてくれるやん」と、お互いに笑う名パートナー。結婚35年、娘さんも店を手伝い、息子さんは三宮の「チャイナモダンリャンヨウ」で伝統の味を引き継いでいる。
新鮮魚介と肉、野菜など40数種類の具材がたっぷりの火鍋。一人前6,300円。
本場の味を守り続け、地元の華僑にも愛される。