灘区・昭和9年生まれ
「日本がん楽会」の会長を務める中原さんは、自らも前立腺がんを患ったことを契機に、2007年に神戸で活動を始めた。がんを、分子細胞学や病理学など身体の基礎から学ぶ講座活動は患者の生き方も変える。年に1回の美術展開催は来館者に大きな感動を与えている。作品には患者たちの生きることに真摯に向かう思いが込められているからだ。「お互いに傷のなめ合いではだめなのです。講座やがんサロンで、がんとはなにかを知り、医者や薬だけに頼らず、どう生きるかを考えることで、病気と向かい合うことができるのではないでしょうか」と、がんを哲学的にとらえて語る言葉は力強い。
中原さんが会長を務める
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