垂水区・昭和21年生まれ
「佐用町から鳥取まで高速道路をつないだのは、私です」と笑う武田さん。人工衛星からの電波を利用し、GPS基準点静止測量で何㎝何㎜の国家座標値を算出する。高速道路やトンネルの建設、災害復旧などに欠かせない測量技術だ。武田さんのように個人で請け負う技術者はほかにいない。56歳の時に長年勤めていた会社が倒産。「起業という志ではなく、生活のために自分の強みは測量・無線の技術しかない」と独立した。当初は苦労もあったが、今では「武田に頼めばなんとかしてくれる」と依頼がくる。アマチュア無線が趣味で海や山を愛する武田さん。「世の中に役立つ仕事ができてありがたい」と、仕事も余暇も大いに楽しんでいる。