私の街の「裕」ちゃん&「ルリ子」さん

髙井 正和(たかい まさかず)さん

垂水区・昭和24年生まれ

髙井 正和(たかい まさかず)さん

入選した石川五右衛門の辞世の句と坂口謹一郎の酒友への追悼の句。
髙井さんの作品はHPでも見ることができる。
http://www.eonet.ne.jp/~hkawachi/ja3xsh/

困難を乗り越え…穏やかに書をたしなむ。

色とりどりの半紙に書かれた季節の歌や百人一首。髙井さんの書は、見る人を和やかな気持ちに導く。船舶無線整備士として、長年、大型船舶の工事や検査に携わってきた。その後、仲間3人と建築リース会社を設立。「若い頃からワルくてよう喧嘩した。勤めてからも上司とやり合ったり、組合で旗降ったり」。ところが、59歳の時に脳に腫瘍が見つかり、摘出手術の影響で左目の視力と右目の視野の半分以上を失う。「さすがに落ち込んで」船舶時代の先輩に話をすると「お前、昔は全身悪性腫瘍くらいワルさしてたやないか。良性腫瘍で良かったなあ」と。その言葉に目の前が明るく開ける思いだった。新しいことをやろうと「たまたま見つけた」書道教室へ。習い始めて6年、所属する書道研究書學会で受賞するまでになり、日々の精神修行にもなっている。

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