長田区・昭和16年生まれ
長田神社前の写真館の二代目として、35ミリカメラ全盛の昭和34年頃から写真を始め、半世紀余り。数々の肖像写真や記念写真、建築物など記録写真を手がけてきた伊藤さん。その写真技術は「神戸マイスター」「現代の名工」に認定されている。「デジタル写真になり画像処理や加工が苦手で、時代に取り残されつつある」と笑うが、瞬間勝負の撮影は誰にも負けないという自負がある。「後処理を考えて撮影するのと、失敗をごまかすために加工するのとは根本的に違う」と、若い世代に現場での撮影技術の大切さを伝える。写真館は三代目の息子さんに引き継ぎ、今もお客さんからの指名に応え、撮り続ける。
伊藤さんの写真館は…ココ!
2011年秋号掲載