2013年夏号掲載
小田武さん(昭和7年生まれ)、友彦さん(昭和41年生まれ)
宇治川商店街で洋菓子店「エトワール・ドゥ・神戸」を営んで44年になる。「昔は人込みで向こうが見えないほどにぎわった」と懐かしむ武さんは、自治会、商店街の役員も務めた地域の世話役。「皆知った仲だから隠しだてはできない。業界では通常30%とされる原価率を45%に上げて、おいしいものを安く提供してきた」と話す。1999年に現在の地に移転してからは長男の友彦さんに店を任せているが、こだわりのアップルパイだけは今なお自身で焼きあげる。友彦さんは、フランスでの修業経験をベースに新たな菓子を創造しながらも「地域のお客様を裏切らない」という武さんの教えをしっかりと守り続けている。
生菓子・焼き菓子など、色とりどりの洋菓子が人気(生菓子150円~)