2013年夏号掲載
末武昭廣さん(昭和21年生まれ)
神戸のあちこちで親しまれているマル井パン。「陸ノマル井パン」の末武さんは、30歳の時に神戸へ出てきて修行した後、のれん分けして独立した。本店とセンター通店、レバン店を展開。下町のパン屋として「高く売るな」「三宮には店を出すな」が先輩からの教え。食べ飽きない美味しさのパンを提供する。末武さんは垂水センター街の会長を務め、アーケード改修や防犯カメラの設置など、安心・安全な街作りにも力を注いでいる。戦後間もなく、地域の台所として発展してきた垂水商店街だが、近隣に大型商業施設ができるなど、商圏は狭くなっている。5年越しの再開発の課題も抱え「さらに地元密着の商店街を目指し、地域との交流を大切にしたい」と考えている。
定番のカレーパン(130円)から季節限定の漬け物ドック(150円)まで、種類も豊富。